配食サービスのすゝめ高齢者に配食サービスを勧める理由とは

有効に活用しよう

高齢者や障がいを患った利用者にとって、自宅での健康管理はとても大切だ。しかし、平成29年版の高齢社会白書によると、独居老人は全世帯の10%を超えている。また、高齢者夫婦だけの世帯を含めれば、25%に迫る勢いだ。つまり、4世帯に1世帯が、65歳以上の高齢者だけで暮らしている。交通手段が限られる地域では、地域包括支援センターの役割が大きく、その一環として配食サービスの提供に注目が集まっている。配食サービスを利用することで、栄養バランスのとれた食事が手軽に行える。特に、糖尿病や腎臓病疾患による食事制限に配慮されたメニューは、一般家庭で調理するのが困難でもある。

しかし、この配食サービス、まだまだ改善されなければいけない点も多い。サービスは業者毎に異なるため、十分な栄養管理が行えていない業者があったり、利用者の希望に応じられない業者があったりと対応に差が見られるのだ。しかし、身体機能の低下に伴い自由に買い物などに出掛けられない利用者が増加することが予想され、配食サービスの必要性は拡大する。さらには、より多くの企業が参入することで、サービスの質や価格など利便性の向上が期待される。また、独居老人については、配食サービスによる見守りや安否確認などの機能も見込める。地域でのつながりが希薄になっていることもあり、きめ細やかな介護サービスの提供が欠かせない。そこで、高齢者を中心に低栄養や認知機能低下の予防のとっかかりとしても配食サービスの果たせる役割は大きい。