在宅介護における配食サービスとは

在宅介護では高齢者の状態やニーズに応じて様々なサービスが提供されているが、その中の一つとして知られているのが配食サービスだ。配食サービスとは名前の通り、自宅まで食事を届けるサービスのことを指している。ただ一般的に利用されている出前とは異なっており、利用できるのは在宅介護サービスの対象者である高齢者や障がい者のみとされている。このため高齢者と同居している家族の食事を届けることはできないため、あくまでもサービスを受けている高齢者に食事を届けるサービスとなっているのだ。

また在宅介護における配食サービスの特徴は、単純に食事を届けるだけではないという点である。通常の出前の場合は、ただ食事を届けることがサービスの目的なのだが、在宅介護サービスの場合は高齢者の安否確認がサービスの大きな目的だ。そもそも在宅介護を受けている高齢者の中には一人暮らしをしていたり、家族と生活をしていても日中一人で過ごす時間が長いという人は少なくない。このため家族にとって、高齢者が一人で過ごしている時間に何かあったらと不安に思っている人も多いのだ。そんな時に利用されているのが在宅介護の配食サービスであり、食事を届ける時間帯に高齢者がきちんと家にいるのかどうか、健康状態に問題はないのか確認しているのである。ほかにも、自宅でなかなかなできない制限食や治療食の配食サービスも行っている。このように、高齢者の健康管理という目的も担っているのが配食サービスの特徴だ。